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2010.02.20

高木美帆チャンと、国母クンのコト

バンクーバー五輪、前半が終りました。話題満載ですが、15歳中学生の500mスケート高木美帆選手は、最下位という結果、残念でした。が、応援する日本全国の人たちは、さわやかな気持ちを感じたと思います。

 12年前の長野五輪で、日本選手がメダルを増産したこと、明らかに地の利があったと思います。
 おそらく、高木選手は、外国人だらけの中で放り出されることも、はじめての経験で心細かったのではないでしょうか。「トイレに行きたいけど迷子になったらどうしよう」とか、「観客にサインを求められて、英語でまくし立てられたら頭がパニックになっちゃう。顔を合わさないようにしなきゃ」とか、「順番が来ても気がつかなかったらどうしよう。英語の放送をしっかり聞いていなきゃ」とか、競技に集中する以前のところで、もう勝負あったのではないでしょうか。
 500m男子で銀メダルをとった長島選手でさえ、1000mでは、製氷トラブルとかで集中力をピークに持っていくことができなかったと聞きます。競技そのものの実力もそうですが、そういった環境適応能力も大切です。これから、試合慣れしていくことで、もっともっと飛躍されることを期待します。

 特に、高木選手の場合には、同走のカナダ選手が地元の大声援を受けていました。雰囲気に呑まれているような感じは、確かにあったと思います。レース中のコーチの大声での指示も、まったく聞こえなかったそうです。
 一方、12年前、長野の上村愛子選手は、高校生でしたが、それまでの成績を大きく上回る結果を出して入賞しました。
 《応援の力を自分の力にする》というのは、たしかにあると思います。もし、これが、長野だったら、高木選手も違った結果になっていたかもしれません。

 ということで、思うのが、国母クンのコトです。 
 《服装》とか《態度》とか、ネット上で賛否がくがくしていますが、ここでは、そういうことは取り上げたくありません。ただ、《応援の力を自分の力にする》ことを知らないとしたら、損をしていると思います。
 できるだけ多くの人に応援してもらって、それを自分の力にする。そのためには、応援してくれる人たちに感謝の気持ちを持つ、誠実に応対する。多くの五輪選手が、応援者に対する感謝の気持ちをインタビューで言葉にするのは、けっして優等生を演じているわけではないと思います。感謝の気持ちを持つことが、結局は、自分にとってプラスになるのです。

民主党の事業仕分けに対する世論調査でも、多くの国民が「でも、五輪を目指して頑張っている人たちへの予算は別でしょ」という意見を表明していました。そういう国民に支えられているのです。競技者は、自分の力だけで頑張っているわけではありません。

 「服装と競技に何の関係があるのだ」という外国メディアの反応を根拠に、国母クンを擁護する意見(「国母選手批判が日本のイメージを悪化させている(国母選手頑張れ!)」)もあります。しかし、外国の価値観を標準として日本を断罪するようなことは、もういいかげん終りにしてもらいたい。
 外国人の価値観はそれはそれで尊重するが、日本人には日本の価値観も、わるくはありません。

 野球のイチロー選手は、かつて、日本の「和の精神」的なものが大嫌いで、アメリカ流の個人主義に憧れたそうです。しかし、渡米し、海外生活の中で、そのような個人主義は自分にはあわないことを実感し、日本が大好きになった、と述べています。そして、日本代表の中心選手として、WBCでも大活躍しました。
 私も社会人になった頃、日本的な職場が大嫌いでした。けれど、だんだんと日本的な環境が、日本人の能力を最大限に引き出すのだと言うことがわかってきました。


 欧米には、悪態野郎を演じ、反骨心をバネにして活躍するようなタイプのスポーツ選手もいます。日本人は,そこまで強くないので、そのスタイルで大成することは無理と思いますが、あえて、そういうスタイルを選択するのなら、それも一つの道だと思います。しかし、冷静な分析と判断の結果として、それを選ぶのならともかく、単に社会性が未熟なだけだとしたら、やっぱり、「キミは、損をしようとしているよ」と、声を掛けたくなってしまいます。日本国民は、できれば日本人選手を応援したいと思っています。日本人選手のことを、自分の息子や娘、あるいは弟や妹みたいに感じています。だから、服装のことも、小言をいいたくなるのでしょう。大きなお世話かもしれませんが、それを親心だと善意に受け止めたほうがいいです。それが、結局は、自分にとってプラスになるのだから。
 
 
 私は、社会人になりたての頃、上司や先輩にあれこれ言われることが、うっとおしくて仕方ありませんでした。しかし、今になれば、上司や先輩が言っていた意味がよくわかるし、感謝もしています。
 最後まで「うっとおしい」で終わるのか、
 いつかは「うっとおしい」が、感謝に変わるのか、
 できることなら、早ければ早いほどいいと思います。
 自分のためなのです。

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