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2009.08.10

ボンクラが社長をしていても

 本田健さんの本だったと思いますが、「ボンクラが社長をしていてもびくともしない企業に投資せよ」と書いてあったと記憶しています。つまり、ビジネスモデルが確立していれば、誰が社長をしていても大丈夫でしょう、というわけです。私の意見は、反対です。

 「ボンクラが社長をしていてもびくともしない」の例を挙げるとすれば、江戸時代の《徳川幕府》だと思います。ボンクラ将軍もいましたが、確かにびくともしませんでした。思うに《幕藩体制》の仕組みは確かに優れものでしたが、その堅固さのわけは、仕組みだけではなく、外部要因(外部から支える力)にもあったと思います。
 確かに、江戸時代の大名から庶民に至るまで、徳川幕府に対しては、大なり小なりの不満不平はあったでしょう。しかし、だからといって、「また、戦国時代に戻りたい」と考える人は少数派だったのではないでしょうか。秩序のない時代の恐ろしさを記憶している人たちは、文句は言いつつも、徳川支配下の平和に満足し、結果として《支えていた》わけです。
 90年代のマイクロソフトも似たようなものです。「マイクロソフトは横暴だ」と言いつつも、かといって、OSが乱立してアプリメーカーがあっちにもこっちにも対応しなければならない状況は大変すぎます(今の携帯が続かないと考える理由もそこです)。ユーザーにとっても、多くのOSや多くのオフィスの操作をいろいろ学ぶのは大変です。「マイクロソフトは横暴だ」と文句を言っている人たちがマイクロソフトを支えていました。
 
 それだけビジネスモデルがしっかりしていた《徳川幕府》が崩壊するときは、あっさりしたものでした。「徳川幕府では心もとないな」と外部から支える力が、消えてしまったのです。そうなれば英明な将軍でも、崩壊を止められませんでした。水戸はともかく、尾張徳川家も紀伊徳川家も、宗家を裏切って朝廷側につくなんて、家康でさえ想定できなかったでしょう。
 
 これと対照的なのが《天皇家》です。ビジネスモデルに固執せず、《外部から支える力》に依存してきました(不敬だったらすみません)。
 
《堅固なビジネスモデル》ってのは、環境が平穏な業界では、非常に頼りになりますが、環境の変化には弱いのではないでしょうか。「ビジネスモデルが確立されていれば大丈夫」というのは、「変化が緩い」という条件付きだと思います。
 そういう意味で、成熟業界で変動が少なく、ビジネスモデルが確立されている企業を買うという手法は、一つの考えだと思います。
 
 一方、変化が大きいなかで急成長企業をさがしたいという向きからすると、注目するべきは「ビジネスモデルが存在すること」ではなく「それだけのビジネスモデルを創り上げた実力があること」に対してだと考えます。
 前の投稿のコメント欄の続きとなるのですが、
 アップルも任天堂も、何度も失敗しながら、何度もビジネスモデルを創り上げてきました。
 セルシスも、たまたまラッキーなポジションに置かれただけなら、投資に値するかどうか、疑わしいところですが、アニメ制作ソフトから始まる歴史を知って、半信半疑ながら賭けてもいいかな、と思えるようになりました。
 イー・ギャランティは歴史が浅いだけにどうかなと思いますが、着目点は、ビジネスモデルを持っていること、ではなく、ビジネスチャンスに着目してビジネスモデルとして創り上げた実績、です。環境が変わって、ビジネスモデルが通用しなくなっても、また、どうにかするだろう、と期待します。
 どのような過程を辿って、その企業が今のポジションにあるのか、を知ることは不可欠だと思います。(人材を採用するときに履歴書の「経歴」を見ますよね)。
 
 それと、青臭いようですが、「社会から必要とされているかどうか」も重要な要素です。堅固なビジネスモデルは、外部から支えられなければ成立しえません。
 
 私の投資歴は失敗の連続ですが、失敗要因は次の3つに集約できます。
1)特定の環境でしか成功し得ないビジネスモデルへの過信。
2)割安指標への執着
3)社会から必要とされているかどうか。への目配りが足りなかった。(例えば、不動産流動化企業を助けろなんて声は、あがらなかった)
 ことです。

 逆に、自分の成功事例から特徴をあげると
1)自分の直感を信じて企業を選ぶ。
2)自分の直感を過信せず、定量定性指標などを補強材料として使う。
 
 さて、まとめ。
1)定量定性指標から絞り込んでいくような投資手法などは、成熟業界にこそ有効。
2)激しく変動して成長していく業界を投資対象としたいのであれば、定量定性指標はあまり役に立たない。(私には、ゴリラ捕獲法が、一番しっくりする。こことかここ

 ここから、これまでの文章と飛躍がありますが

 そのためには自分自身の直感力(これまでの自分の経験と知識が凝縮されたもの)を磨くしかない、
 私の今は、そういう結論になっています。
 

 極論すれば、新規事業で急成長を期待できる企業は、経営者の資質が、企業価値の90%以上を占めると思います。残りの10%を一生懸命分析してもしょうがありません。
 DeNAの南場社長は、オークションで行き詰まっていた会社をゲームにシフトさせて飛躍させました。今は、グリーに押されてますけど、過去の実績から、また、どうにかしてくれるんじゃないかと期待できます。
 株式市場というのは、アマチュアリーグもメジャーもありません。素人もプロも同じ土俵で勝負しなければなりません。ただ、株式投資初心者はある程度の歴史のある銘柄から始めるべきで、新興市場に打って出るのは、十分に社会経験とか蓄積してからだったんじゃないかな、と思ったりしています(遅いけど)。


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コメント

ボンクラが社長では、話にならないかと。所詮、本田健は情報商人に近いと思います。ちなみに、タビオの二代目はどうでしょう。経歴を見ると、十分ブン投げるに値すると思いますが(私はあの人に世襲されたから投げた)・・・。

ちなみに社長の優秀さから言えば、サンマルク片山社長がほぼ最強だと思っています。外食最高収益はまさにその証明であり、これほど明快な基準はないと考えます。まさに、幕府を開く戦国武将、になり得ると思っています。セルシスのチョビ髭社長は正直未知数ですねぇ・・・ポジショニングは最高ですが、実力の程は、どうなんでしょうね。

実際にボンクラが経営者になってしまったら、どんな会社でもやばそうですね。笑

そういえば、ワタミンさんwと同じくタビオは世襲問題で一度全部投げたんですが、最近では2代目の方に愛着がわいてきたというか、むしろカリスマだった創業者よりも経営者としての素質があるように思えて買い戻しました。個人的には、あの2代目にならタビオを任せても大丈夫だと感じてます。

tousizさん、
アロハさん、

 リスク対処のためにネガティブ情報は歓迎ですが、
 タビオについて、後継者の経歴のことは正直、よくわからないです。

 一般論として、ユニクロの柳井社長なんか、大卒後、就職した百貨店に落ちこぼれて半年ぐらいで実家の洋服店に帰ってきて、しょうがなく後をついだと自著で書いていますし、参考にはしつつも、《経営者としての実績》とは、べつのものもあるのかなと思っています。
 タビオの場合は、そういう意味では未知数で、トップ交代の影響は、注意深く見ていく必要はありますが、思いもしなかった新規事業をバンバンやっていくというような業界ではなく、《成熟業界》ですから、どちらかというと定性定量分析に重心をおいて見ていけるのかなと思っています。

 サンマルクについては、ベーカリーレストランやカフェはときどき利用してますが、他にいろいろな業態をだしていたんですね。投資先としては全くウオッチしていませんでした。いろいろ、教えてください。


アロハさん
ゆきをんさん

タビオの二代目社長については、柳井さんやドンキ安田さん、任天堂山内さんのような既成の枠に嵌らない天才=ドロップアウト的オチこぼれではなく、単に高卒後、空白があって・・・というような、サワカミドラゴンに近い経歴だったと思われます。

今はHPから経歴が消えていますが、確か高卒で、24か5までプラプラしていた??ような。私は、人事もやっていましたので、そういう空白は異常に気にします。一般論として、これだけ職業や学歴が多様化している現在、そういう人はヤバイです。

タビオ程度のベンチャーな規模ですと、社長の能力というかセンスが、かなりの部分、会社の業績を左右します。まあ、オヤジの会長が存命の内は、大きな間違いはないでしょうが・・・たとえとして、サンマルク片山社長のような、戦国武将で言えば徳川家康クラスの天才と、誰がとは言いませんが今川氏真の勢力図が、経年の後にどうなるか・・・

歴史が証明していますよねw

ですので、やはりボンクラでも良い云々発言は、普段、経営及び投資している者としては、本当に、ボンクラな意見だと思うのです。歴史的に成功しているのは、ボンクラじゃなくて、第五水準(常識的でない異質=ボンクラに見えるけど実は物凄く優秀な)経営者だろ、と。

tousizさん、どうもです。 言われることはもっともであり、心が揺れています。

論点は、3つ。

 まず、「ボンクラが社長でも投資するか?」ということですが、これは、文頭に本田健さんに反対したとおり、ありえないです。しかし、今川氏真がボンクラと思われていたように、織田信長も、優秀な先代の後を継いだ「うつけ」の2代目と思われていました。実績が出てから、「ボンクラだった」「天才だった」と評価が分かれました。

 次に、「タビオの社長はボンクラか?」ということですが、
 ユニクロの柳井社長も、親の後を継いだ時点では、勤め先の百貨店で落ちこぼれて実家に帰ってきたあと、見よう見まねで百貨店の方式を取り入れたりしたところ、従業員たちが呆れて「ついていけない」と辞めてしまったとあります。柳井社長は、今だからこそ優秀な経営者だとわかりますが、実績が出る前は、そんなことはわかりません。
 
 前回のタビオの投稿でも紹介しましたが、日経ビジネスの下記の記事を読むと、ここ数年のタビオの好調は、1代目が技術偏重で傾かせたタビオを、2代目が(1代目の反対を押し切り)店舗重視に舵を切って立て直した、と書いています。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090629/198909/?P=4
 日経の記者が多少「よいしょ」したとしても、ボンクラには読めません。
 情報で、混乱しています。わかりません。

 「じゃあ、いつ判断すればいいの?」。《新規事業バンバン銘柄》は期待先行で上がりますし、数字が出る前に判断しなければなりません。けれど、《成熟業界》は、数字を見ながら考えていけばよい、ということだと思うんです。
 
 そして、「で、投資先としてどうなのか?」ということです。前向きな不安ならともかく、後向きの不安を抱えているのは精神衛生上もよくないし、日本だけで数千の投資先があるのだから、わざわざ、不安のあるところを投資先に選ぶ必要があるのか、ということです。 そういうときは、やめておいたほうがいいかのしれません。

 実際問題としては、前の投稿に書いたとおり、私はタビオの持ち分を減らしており、大きな影響はありませんので、安心してウオッチしています。 私の、これからの株式投資人生は長いので、何回も失敗を繰り返すことは避けられないし、次のステップのために必要であるとも思っていますが、失敗をするとしても「学習の回数は多く、授業料は少なく」と思っています。勉強のためにも私のポートフォリオに、小売りも入れておきたいと考えています。タビオの良さは「分かりやすさ」で、いくつかの店舗は行動範囲内にあるので、いつも、それとなくウオッチしていますし、経営者の能力は、月次等の数字に少しずつあらわれてくるので、判断していけると思っています。

ゆきをんさん

仰ることは良く分かりました。

ただ、若かりし日の柳井さんが決してボンクラでない、でもありえないくらい厳しすぎる、急進的過ぎるということは、一緒に働いている社員の人達は、痛烈に感じて、ついて行けずに辞めたのではないでしょうか。1日一緒に働けば、その人の凄さや狂気も、ほぼ分かります。

私が言いたかったのは、単にタビオの二代目がこの年齢で、かつ、家が裕福で有るのに大学も出ていないで、履歴書に空白があるのは???。そもそも社員としても、どうなのよって事だけです。そういえば、どっかの若手経営者研修で、あなたの目標は?というHPが残っていて、彼は、簿記2級が目標とかありました・・・その年で女子高生でも取れる2級目標宣言かよっwみたいな。いずれにせよ、経験からくる勘に過ぎないので気に障ったのならすみません。

日経BPの記事は、私は読めませんが、先代が反対したものを、二代目が舵とって云々というのは北朝鮮の世襲並のコテコテのヒーローズジャーニーで、ちょっと笑いました。正雲が陣頭指揮とってミサイル飛ばしたから偉大とかと同じような・・・

冗談はさておき、タビオの二代目(先代もですが)がやたらとマスコミに出ずっぱりなのも気に食いません。サンマルク片山社長は、マスコミは良い時に持ち上げて、悪くなると梯子を外すから良い時にもマスコミには一切でない。出る奴はリスク管理できない馬鹿くらいのことを言っています。まあ、サービス業なので宣伝の面もあるのでしょうが・・・

いずれにせよ、ゆきをんさんは、定点観測するとのことで、少しでもおかしくなったら感じることが出来るでしょうから、安心だと思います。それに創業者が現役である内は、何の心配もいらないと思いますが・・・仰るとおり、業績が全てですよねw

tousizさんのブログからやってきました。実はタビオの株式を少し保有しています。(銘柄の嗜好が似ているのかもしれません)

タビオの2代目については、ある雑誌(たしか日経Associe)のインタビューで、ドラッカー信望者だと言っていたのが記憶に残っています。私自身はドラッカーについて名前を知っているくらいですが。「ドラッカーの理論を愚直に実践すれば結果が出る。」「実践するといっても簡単なことではなく、試行錯誤している。」というようなコメントをされていました。

初代とは異なる理論派であること、またそれなりに経営について勉強をしている印象は好感を持てました。あるいは、自身の経歴について世間の印象を気にしてのアピールだったのかもしれませんが。

これだけで経営の資質について判断することはできないと思いますが、(本に載っていない)想定外のイレギュラーが発生したときにうまく対応できるのかに一抹の不安を覚えました。

ttakkaさん

その記事は私も読みました。確か週刊ダイヤモンド(あるいは東洋経済)の自己啓発・勉強特集か何かだったような。ドラッカーをひたすら実践したら会社が上手くいくようになった、みたいなことを言っていたような気がします。はっきり言って、経営者である以上、ドラッカーなんて基本(というか古典)ですし、そういうことを恥ずかしげもなく言ってる時点で・・えええっ!?という感じでしたが。

この人は多分、セミナーマニアで、大学を出ていない分、勉強に対して、コンプレックスがあるのかも知れません。でも、体系的な勉強をしていないから、時として、簿記二級とかドラッカー原理主義とか、とんでもないことを言うと。私は、やはりさわかみファンドの息子ドラゴンさん、に近いと思っていますw

とにかく、私が言いたいのは、ろくに実績も上げていないのだから、2代目は小賢しくマスコミになんて出るなってことです。そんな暇があったら、仕事しろとw

すみません・・・あまりネガティブなことは書きたくないし、個別に叩くつもりもありません。この話題は本題と外れるので、この辺にしましょう。

 タビオの話しは終わり。
 最後に別の話題。

 柳井社長のことですが、
 改革には当然、抵抗勢力が登場するわけで、合わない従業員が辞めていくのも、避けられないと思っています。私が興味あるのは、柳井社長はおそらく当初から卓越した経営者であった(あるいはその素質があった)だろうけど、私たち投資家が、いつ、それを知り、判断することができるのだろう、ということです。メディアは、上昇のときには持ち上げ、下降のときには叩くものですから、参考にはなりますが、あてになりません。《数字の実績》しか《経営者の質》を測る物差しとして確かなものはないということになります(結局みんな同じことを言ってる?)。
 
 「能力」もそうですが「野心」も《数字の実績》に垣間みれます。
 たとえば、ボイジャーの場合は、(らうさんレポートによると)キャッシュフローの範囲だけで新規投資をしていく堅実と言えば堅実な企業だと思うんです。しかし、セルシスは、キャッシュフローの範囲でぐるぐる回していける状態であったにかかわらず、キャッシュフローを真っ赤にし、人員を増やして歩んできました。過去の資本政策だけ見ていると、ボイジャーは野心がない、セルシスは野心がある、と思えるんです。どんなに優秀でも野心がなければ、投資家の期待の空回りです。それは視点の一つに過ぎませんが、そういう感じを受けています。

 なんか、雰囲気が暗くなってきたので、最後にセルシスの話題で、明るくしめてみました。


tousizさん

了解しました。
《数字の実績》を度外視してネガティブなコメントをすることはナンセンスですね。
ただ、今期の新規展開を抑えめにして体制構築に腐心している経営判断に、経営者としてセンスが感じられるのでここはこのまま保有し続けます。

また、セルシスがあのタイミングで上場した経営判断が的確あったと《数字の実績》が証明してくれることを願ってます。

私は全く賛成。本だからセンセーショナルなタイトルにしてるのでしょうけど。

セルシスも創業者は代表権を外れてるし、イーギャラも商社からのスピンオフだから社長が変わったとしても影響なさそう。流動化の反省を生かし、ワンマン社長に頼らず、誰がやっても勝てそうに見えるビジネスなので投資しました。

アセマネのように古川さん抜けちゃったら中国のコネがなくなって痛い・・みたいな会社に投資するほうが私は怖い。どこの会社か忘れたけど、社長が交通事故で無くなったってのがあったような。。そゆリスクも無いわけじゃないし。

そもそも、人を評価するなんて大それていて、なかなかできない気がします。60歳ぐらいになれば、わかってくるのでしょうか・・私にはダヴィンチの金子社長も古川会長も好き嫌いは別として、とても優秀な経営者に見えます。

人物の評価というのはあまりにも定性的すぎて、株主にとっては、自分の都合の良いように解釈するのではないでしょうか。

私は、このブログとAKIさんとこのおかげで、タビオ1000円で買ったら2ヶ月で倍で売れたので、当時とても優秀な経営者に見えてましたが、3000円で買って塩漬けな人からみたら、人物評もかなり印象は違うでかもです。。

元々、ボンクラかどうかは忘れましたが、『いつかは必ずそうなるのだから、無能な人でも経営できる会社に投資すべき』というのは、W・バフェットの言葉で、バリュー投資の超長期とか、大企業とか、そういう種類の投資では、ある意味真理だと思っています。

本田氏はおそらくそれをパクッてボンクラ云々と言ったのだと思いますが、実際問題として、本当にボンクラですと、不正(粉飾)はするし、成長は鈍化するし、優秀な社員は逃げるし、リスクが高いだけだと思っています。特に、中小規模の上場会社ですと、必ず成長期待が入っているわけで、ボンクラではシェア争いで単純に敗れるので、全く話にならないのは常識だと思います。私の投資失敗の経験を振り返っても、シャルレとかボンクラ経営者に投資したら、『不正発覚の後なのに』本当に、痛い目にあっています。ただ、よみうりランドの経営者がボンクラだろうがなんだろうが、私は別に構いませんがw

要するに、何が言いたいのかといいますと、投資する企業の性質によって、経営者に求められる資質は違う、と。少なくとも時価総額100億以下の企業なら、経営者は格別に優秀でないと話にならない、と思っています。ですので、いやしくも成長株投資を唱って小型株に金を投資するなら、ボンクラ経営者になんて投資したら、素寒貧ですよと。経営者の能力・資質が最も重要ですよ。ということではないでしょうか。

そうそう、イー・ギャラの社長は、非常に若いし、伊藤忠他の大企業から資本を託され、ブルーオーシャンを任されていることから、実はかなり優秀なのではないか、面白いと思っています。

とにかく、我々は若かりし日のビルゲイツとは言いませんが、ユニクロ・柳井さん、任天堂・山内さん、しまむら・藤原さん、ドンキ・安田さん、ニトリ・似鳥さん、ライブドア・堀江さん(やりすぎてこけたがw)を、探すべきであって、ボンクラに投資する金も暇もないと考えます。そしてその最大にして最高の評価基準は、業績であり、マスコミにひょいひょい出るような経営者は、歴史的に見て、危険ですよと。経営者がマスコミにでるようになったら、そろそろ売りを考えるべきだという、オニールの有名な言葉もあります。

最後に、セルシスの現社長については、私は、評価保留です。インタビュー等を見ると、誠実な感じの良い人だとは思いますが・・筆頭株主の会長が優秀なのか、とにかくここまでは、上手くやっていると思います。ただ、お二人とも、上に出てくるようなバリバリの英雄的経営者とは性質が違うと思いますので、ちょっと心配でもあります。頑張って欲しい!

 この話題は終わったつもりでしたが(確かにテーマとしては面白すぎる)。
 
 一口に「優秀さ」と言っても「《無》から《有》を生み出す優秀さ」と「《有》のものを上手に運営する優秀さ」があります。例えば、高杉晋作は前者、山県有朋は後者で、それぞれ成果を残しましたが、これの立場が逆だったら、凡庸な結果しか残せなかった気がします。
 
 アセマネの経営者は、不動産流動化市場という多くのプレイヤーが参入している土俵のうえで「《有》のものを上手に運営する優秀さ」を持って成果を出していたんだと思います。しかし、不動産市場の縮小(消滅)という《有》が《無》になってしまう状況では、どうすることも出来なかったのです。
 
 ジョブスも山内さんも、どちらかというと「《無》から《有》を生み出す優秀さ」が評価されているのであり(両方兼ね備えているのかもしれませんが)、柳井さんも業界自体は成熟業界とはいえ、ビジネスモデルとしてはやっぱり、《無》から《有》を生み出したともいえます。
 
 投資家としては、企業や業界が苦境に陥ったときに、私たちが想像もつかないような方法で(DeNAの南場さんの例を出しましたが)、どうにか立ち直り飛躍してもらいたいもので、本稿では「《無》から《有》を生み出す優秀さ」に興味を持って書いたものです。
 
 本当は、tousizさんの書いておられた《企業のDNA》と絡めたほうが、もっとよいのでしょうが。
 
 それと、ttakkaさん、挨拶が遅れましたが、今後もよろしくお願いします。
 
 
 

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