メビックス
2回めの投稿です。ビジネスモデルは優れているのに、今ひとつ業績の結果が出ていないメビックスです。売上期ズレがあった前期決算のあと、だいたいの文章の内容は書いたのですが、1Qを見てから、もしやと、なんとなくためらっていました。しかし、先週末に発表された1Qは、どうということのないもの、でした。簡単に、これまでをふりかえってみます。
- | 売上高 | うちエビデンス | 期末受注残 |
06.4 | 1,706 | 1,579 | 3,337 |
07.4 | 2,274 | 2,158 | 4,026 |
08.4 | 2,547 | 2,354 | 5,081 |
09.4(予) | 3,020 | 2,700 | - |
前期などは、売上計上の遅れ(期ズレ)とかもあるのですが、売上高自体は、順調に伸びているといっていいと思います。特筆すべきは、受注残がどんどんと積み上がっていることです。問題は、次に。
- | 売上原価率 | 販管費比率 | 売上高経常利益率 |
06.4 | 47.7% | 28.0% | 23.7% |
07.4 | 57.1% | 25.8% | 17.2% |
08.4 | 64.5% | 29.9% | 5.7% |
原価率が、どんどんと悪化しているのですね。
第1回目の投稿でも「原価率悪化については気になります。」と書いたのですが、より深刻になっています。
本来のイメージでは、どんどんと原価率が改善していくというビジネスモデルのはず。
「大幅なシステム構築の追加作業などによる原価増があった」
「一部案件において緊急にデータ収集体制の見直し及び強化を図ったことにより一過性の原価増が発生した」
(19.6.6業績予想下方修正IRより)
「新規大型案件のシステム開発に伴う売上高計上が(略)ずれ込んだ」
「CapToolの機能強化やヘルスケアコミュニケーション事業における積極的な先行投資をおこなった」
「臨床試験支援業務の効率化を目的としたCapToolの機能強化も収益改善に寄与することが見込まれており、連結・個別とも通期業績予想を達成できる見通し」
(19.12.10業績予想下方修正IRより)
「複数の大型案件の試験準備業務の売上計上が来期となる」
「PMS(製薬会社が実施する製造販売後調査)領域における一部システムの開発案件において(略)開発費用が当初計画に比べ大幅に増加する見込み」
「EBM領域での業務効率化を目的としたCapTool-Assistの開発に関する先行投資が発生」
(20.3.13業績予想下方修正IRより)
コスト管理体制が甘いのか、まだ初期投資の段階なのか。投資開始がフライングだったようです。
期待はしていますが、他銘柄と入れ替わりで、ユキオ株球団のベンチで待機してもらうということになります。
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