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2008.07.12

iPhoneの発売

iPhoneについては、いろいろ興味がありますが、(女子中高生がピコピコやっていることに象徴される)ニッポンのケータイ文化(おそらく世界最先端)と、どのように折り合いを付けていくのか、気になるところです。

 はっきり言えば、使い勝手だとか、便利さだとか、そんなことは2の次、3の次なのです。WindowsはMacよりはるかに劣っていたのに、勝者になったではないか。そういうものは、バージョン2、バージョン3で改良されていくだけのこと。「絵文字に対応していないのが弱点」なんてバカな新聞記事があったが、そんなものは、いずれ誰かが対応させてしまいなのです。

 肝心なのは、とにかく「勝ち馬」の神輿に乗ること。そうすれば、皆が、運んでくれる。

 モバゲーも早速、iPhoneに対応するみたいだし、周りがどんどん盛り上げてくれて、iPhoneの価値を増してくれるので非常にありがたい。これぞ、ゴリラ企業の《ダブルワミー(需要供給の両面から、皆が勝者を祭り上げていく現象)》。
 

 で、興味ある記事を発見。
 ゲーム開発者のインタビューです。

 これは携帯電話向けアプリの開発を経験したことがある人でないと分からないと思います。海外向けの場合、携帯電話に移植するだけで1000万円規模のコストがかかるときがあるんです。それぞれの端末に合わせるためだけに、半年近くかかります。

 iPhoneの場合は端末の種類が基本的に1種類(※編集部注:iPhoneは2Gモデルと3Gモデルがあるが、ディスプレイサイズなどは同等)なので、そこが既存の携帯電話とは大きく違います。(略)

 iPhoneのビジネスモデルは、我々にとってある意味革命的なモデルだと思います。何よりも、通信事業者に一切お伺いを立てなくていい。(略)

 残念ながら、iPhoneほど安心感のある環境を用意しているところは正直ないんです。(略)

 すでに600万台売れていて、それがこのまま伸びていく。少なくとも機種が増えるのではなくて、1機種が増え続ける端末というのは、ほかにないんです。
ゲームソフト会社から見たiPhoneの魅力--「ここまで整ったプラットフォームは世界初」ハドソン執行役員ネットワークコンテンツカンパニー プレジデントの柴田真人氏)


 
 開発企業は、全世界のケータイが、iPhone一色になれば、どれだけ手間が省けることか、と思っているに違いない。いまさら過去の環境に戻りたくないから、iPhoneを応援してくれることでしょう。

 それこそが、ゴリラゲーム。

 これを読むだけで、今後、ゲームの充実度において、どんどんと差が開いていくことは明らかです。もちろん、ゲームにとどまらず、全てのケータイのアプリでそうではないでしょうか。

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コメント

面白い見方ですね.
うん,iPhoneは売れないという人もいるけど,結構売れるんじゃないかなと思います.日本の携帯とは目指しているところが違うのに,機能で単純比較している人が多過ぎる..
私も欲しいですが,まだ買い換えできない...

こちらにコメントさせて頂きました。
前回の書き込みは削除して頂けると助かります。

ユキオさんのブログをきっかけに、
ゴリラゲームを読んでおります。

ゴリラが生まれたことが分かった後に投資する、
というやり方について質問があります。

ゴリラに対していくらまで払えるのか?
という疑問ですが、
ユキオさんはどのような物差しを持っておられますでしょうか?

Kaiさん、こんにちわ。

>日本の携帯とは目指しているところが違うのに

 そうですね。ただ、私も、iPodを、初めは、ただのMP3プレイヤーと思っていましたから、他人のことをどうこう言えませんが。

田原さん、こんにちわ。

>ゴリラに対していくらまで払えるのか?
>という疑問ですが、

 これは、全投資資産のうち、何%までか?という意味ですか?
 
 本によると、最初は、ゴリラ候補3社程度に分散投資しておき、ゴリラが明確になった時点で、一本化させるみたいなことを書いています。かなり集中投資のイメージです。

 私の考えは、模索中ですので、何とも言えません(←ちょっと、ズルい答え)。

 ただ、分散投資は、リスク分散に見えて、結局は、自信のない企業に多く投資していることも多いので、
 本当に自信があるのであれば、ある程度集中投資しても良いのではないかと思ったりもします。
 ゴリラ度に対する自信度にもよりますね。

 ちなみに、私の株式投資歴は10年ちょっとですが、そのうち最初の5年以上は、(貯金も含めた)総ポートフォリオのうち、アップル株の保有比率は8割以上でした(今は、相当に分散しています)。
 当時は、ゴリラとは言えない状況でしたが、Macはいつかは日の目を浴びると考えていました。そのことが私の投資観にかなり影響していますので、人とは、大きく違っていると思います。

 
 

 

返答ありがとうございます。

>いくらまで払えるのか?
という自分の質問の意味ですが、

→ゴリラと分かった時点での株価がいくらであっても
買うのか?

という疑問が浮かんだからです。

つまり、
皆がゴリラの成長性を理解していれば、
情報の差による利益を得ることができませんよね?

という著者に対する疑問です。

ユキオさんは数値化した具体的な物差しはありますか?

著者の投資スタンスに対する疑問はあるものの、
業界の分析を分かりやすく書いてある点は勉強になりました。

ユキオさんのブログも参考になります。

自分の物差しを調整して投資に望みたいと思います。

 コメントありがとうございます。

>皆がゴリラの成長性を理解していれば、
>情報の差による利益を得ることができませんよね?

 まず、皆がゴリラの成長性を理解することがありません。
 アップルが携帯電話市場でシェアを伸ばすなんて、数年前に予想できましたか?
 新規事業の成功確率が高いのがゴリラの特長ですが、そこまで新規事業発表前にファンダメンタル価格に織り込む投資家はいるでしょうか?

 次に、私は、株式投資とは、理論株価と実際株価との裁定取引とは思っていません。成長することで、理論株価はどんどん上昇していくので、どんな値段で買っても、いつかは割安になります(大げさな表現ですよ、もちろん安く買うほうがいいに決まっています)。
 《土地転がし》ではなく《街が発展すれば地価は上がる》という感じです。将来、発展が確実視される街で土地を買う場合に、いくらなら買いますか。どのぐらい発展するかわからないのだから、値段は出せませんよね。株も、年20%成長なのか、30%成長なのか、たった10%の違いだけで、大きく理論株価は変わりますが、数年先の10%の違いなんて予測できるでしょうか。

 また、理論株価を数値化すること自体、不可能(といえないまでも非常に困難)だと思っています(でも、できる限り試みますが)。
 現金、流動資産、固定資産、このようなものは、重要性の低い資産であって、企業にとって大切な資産は、経営者、従業員、取引先との関係、社会的信用、ビジネスモデル、等々、だからです。いわゆる割安バリュー株なんてものは、私から見ればほとんどが割高株です。ほんの一部にすぎない数値化しやすい情報だけを積み上げただけのファンダメンタル価格なんて、それほどの意味があるのでしょうか。
 同じ30%成長でも、確実性の高い30%成長と、確実性の低い30%成長を、どのように数値で表現できていますか?

 つぎに株式市場は、将来の成長性を十分に織り込むことが可能とは思っていません。株式市場が最も嫌うことは不透明性だからです。株価とは、将来利益を現在価値に割り引いたものですが、その際に将来価値は不透明なので、成長率が高い銘柄ほど、低く見積もられてしまうのです。(市場が冷静な判断ができる場合のことであって、バブルとかは別です)

 長くなるので、また機会があれば書きます。

ユキオさん

返答ありがとうございます。
ユキオさんの考え方が伝わってきました。

おっしゃる通りでして、数年前にアップルのi-phoneを皆が理解できた訳ではないです。

自分が言っているのは、
「ゴリラと分かった時点で投資する」
と言っている著者の事です。

自分がゴリラと分かった時点では、他人から見ても分かると思います。
分かった時点で値段を見ないで買ってしまえば、バブルの中でババを引いてしまうのではないかと思いました。

ユキオさんの分析力は素晴らしいと思いましたが、
過去の記事を見させて頂いたら非常に高い値段で買い物をしていると思いました。
結果として暴落したというのではなく、自分の目線であればとても高くて買えない、と思いました。
自分に見えていない成長性を重視されているのでしょう。

お互い自分に足りない部分を伸ばしてバランスの取れた投資家を目指したいですね↑

これからもよろしくお願いします。

 そのとおりかもしれません。
 私も試行錯誤中です。
 では。

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