« どうなるデジタルデザイン? | トップページ | インテリジェント ウェイブ »

2007.02.16

リサ・パートナーズ

 2回目の投稿です。今週のダヴィンチの行政処分勧告を受けて、私が考えてしまったことは、ニつです。一つは、売買価格の透明性に向けて不動産オークションが注目されないかな(笑)ということ(投資家は、自分に都合良く考えるものです)。

 もう一つは、流動化銘柄は、やっぱり不信の目で見られているのかな、という中での、報道当日の15日の株価の下落率。アセット・マネジャーズは△6.7%で、他の流動化銘柄も同じようなもの。しかし、リサは、たったの△0.2%。勧告内容を受けての株売りが、不動産鑑定が絡んだ《不信》が理由だとすれば、意味深です(連想性の薄いフィンテックでさえ、もっと下がっています)。
 
 さて、本題です。私の保有株構成は、おおまかに、リサが3分の1、フィンテックが3分の1、残り全て合わせて3分の1といった具合です。

 将来は、ゴリラ株保有で悠々といきたいと願っていますが、今は、ゴリラ株探索をしながら、前二者中心に、原資金を増やそうとしています。
 昨年は、アセット・マネジャーズも、おなじぐらい多く持っていましたが、年末の投稿で書いたとおり、前二者に大きく乗り換えています。
 
 アセット・マネジャーズを減らした大きな要因は、「わからなさ」が増してきたことです。
 例えば、不動産を例にとると、日本の不動産市況なら、マスコミを通しても情報は多いですし、日本で社会人として生活者として暮らしている以上、いろんな方面から判断材料が入ってきます。しかし、中国不動産市況なんて、事後報告のようなマスコミ情報しか入手できません。
 例えば、「中国最大手の総合金融グループ「中国中信集団公司(CITIC)」の投資運用会社への資本参加」なんて言われても、孫会社にすぎず、それがどのぐらいのものなのか、イメージすら湧きません。
 そのように、「アジアが伸びそうだ」イメージだけで、わからないものに、多額の運用資産を出すわけにはいきません。
 
 さて、簡単に、数字の面からも、リサとアセットを比べてみます。
 損益計算書とは、「刈り取り」を終えた過去の数字にすぎません。将来への「種蒔き」を見るには、製造業なら「受注残」を見たりしますし、デベロッパーなら、「土地仕入れ」なんでしょうか。では、この業界では、どうしましょう。貸借対照表の、資産の部というのが妥当なところですが、拙稿「アセットマネージャーズ」で書いたとおり、流動資産には時価評価されて、既に損益となっているものも含まれています。そこで今回は、フリーCF(営業CFから投資CFの「定期預金等」を除いた分を引く)の推移をあげてみました。
 
 ここで、見たいのは、
 
 一般的には、儲けの範囲で投資がおこなわれることが望ましいのです。しかし、このジャンルは、将来の《刈り取り》に向けて、どんどん借金をして《種蒔き》をして欲しいと期待されています。つまり、フリーCFの赤字が順調に拡大しているかどうかを見てみます。単純すぎる見方ですけど、(詳細な分析は、あちこちのブログでしていますし)森を、さらに遠くから見ることもいいでしょう。
 
 

- リサFCFアセットFCF
17-3△5,960△8,301
17-6△1,773-
17-9△3,653△25,297
17-12△2,721-
18-3△42,688△12,489
18-63,527-
18-9△1,211△7,868
18-12△3,003-

 
 (アセットは、四半期頃の数字が発表されていないため、半期毎、かつ1か月ずれています。)
 
 アセットは、17年の後半が種蒔きのピークだったのかなという印象です。もしかすると、CF計算書に連結されない部分で拡大しているのかも、と思っても見ましたが、第3四半期で発表された新会計方針移行の説明書によっても、増加分は(いつの時点か分からないものが)125億円ぐらいで、それほどでもなかったのかなと思いました。前述のCITICも、それほど大きいわけではありませんし。もちろん、これは一面にすぎませんが、こんな単純な数字の羅列を見ただけでも、《刈り取り》ピークは、続くとしても、《種蒔き》ピークは過ぎたのかなと。(次の半期報告では、がらっと変わることもありますけどね。)
 
 一方、リサは、何といっても、18年春の國場組の債権買い取りが巨大な出費になっています。それについては、年度内にかなりの部分(以前の説明では200億円とか)が、順調に還ってきているということだそうです(バランスシートを見た限りでは信じにくいのですが)ので、それが、CF上でプラスの方向に働いていることを考えると、18年後半のキャッシュアウト量も、かなりのものであり、《種蒔き》は、まだまだ勢いがあると考えられます。
 直近の決算説明資料によると、貸付債権投資のIRRはレバレッジ前で7-15%だとのこと。リスクが高いと思えば、低すぎるし、リスクが低いと思えば、美味しい商売です。CFがプラスで回っていることを確認、銀行から仕入れて、バランスシート上の資産の価値をアップさせて、エクイティを増せば、優良債権に変身、銀行に再販売。ストーリーの結末まで描けたうえでなら、(エクイティ投資より計算が立つ)良い商売です。
 
 ところで、リサは、19.2.6に「Webマーケティング会社設立及びオンライン・マガジン運営開始」とのIRを発表しました。確かに、ブログマーケッティングの有効性がこれほど喧伝されているのに、日本の観光地で、上手に使っているところは、あまり聞きません。頑張って欲しいですね。
 ただ、見てみると結構、「どうなのかな」と思います(笑)。井無田社長は、自己紹介のときに必ず、「趣味はパソコン。マック歴は20年である。」と名乗るような方ですから(20年前に、日本人マックユーザーって、ほとんどいなかったですよね)。

 
   □ これまでの投稿 □

1回目 2006.10.13

 

« どうなるデジタルデザイン? | トップページ | インテリジェント ウェイブ »

コメント

種蒔きを見るのでしたら投資CFで見た方がよくわかるのではないでしょうか。フリーCFを使われている理由を教えてください。

 まず、「棚卸資産」「貸付金」「営業投資有価証券」「債権」「出資金」全て営業CF科目です。リサとアセットに会計方針の若干の違いがありますが。
 一般論としては、CF計算書は、資金の循環を見るものですから、投資 CFは営業CFと合わせてみたほうが企業の状況が分かり易いと思います。

棚卸資産は当然として債権も営業CFなんですね。間抜けな質問してしまいすいませんでした。
ありがとうございました

 フリーCFを取り上げた意味。この続きは、今度、アセットを取り上げたときに書こうと思います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3873/13933158

この記事へのトラックバック一覧です: リサ・パートナーズ:

» 流動資産の回転率を分析 [経理の現場とIPOと]
総資本回転率は、流動資産回転率と回定資産回転率に わけて考えることができます... [続きを読む]

» リサ・パートナーズ [YUKIWO Weblog]
3回めの投稿です。前期の純利益増益率は119%、今期予想も、31%と勝ち組企業であることを明確にしたリサですが、20.5.12発表の1Q決算も純利益で前期比23 [続きを読む]

« どうなるデジタルデザイン? | トップページ | インテリジェント ウェイブ »