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2006.12.02

億万長者と買い物

 「パクり投資」という投資法があります。優秀投資家の保有銘柄を真似て投資することですが、私も、他ブログから、参考にさせていただいたものは、幾つもあります。

 さて、パクり投資については、後日、書きたいと思いますが、今回は、もっと、パクるべきものについて書きます。「株投資」は「手段」であって(私の場合は「趣味」でもあるが)、「目的」は「リッチ」になることです。本当に、「お金持ちになりたいな」と思うのであれば、「お金持ちのライフスタイルや、その背後にある考えかた」をパクる努力もしたほうがいいと考えます。

 世の中に「お金持ち本」は、たくさんあるのですが、表層的で、つまらない本も多いです。その中で、私が、何度も読んでしまうのは、紹介文も書きましたが、「なぜ、この人たちは金持ちになったのか(トマス.スタンリー著)」です。
 
 その中に「買い物上手こそ金持ちへの道」という章があるのですが、すこし、引用します。
 

 これは、大多数の人が驚かされる事実だが、じつに多くの億万長者が、家計支出を抑えるために、次のようなことを実行している。(略)
● 買い物にはクーポンを使う。
● 日用品はまとめ買いする。(略)

 こういう話をすると、億万長者なのになぜクーポンなど使うのか、とよく質問される。これは、とりあえず50セント節約できるばかりではない。大局的に見ると、一生のうちにいくら貯めて投資に回せるか、という問題になるのである。


 
 貧乏臭い生活をすれば金持ちになれるということをいいたいわけではなさそうです。
 「iPodを買うか?」「我慢するか」の選択肢ではなく、
 「iPodを買うか?」「アップル株を買うか?」の選択肢だということでしょうか。
 単に我慢するだけでは惨めかもしれません。しかし、iPodを買えば「今の楽しみ」が手に入りますが、アップル株を買えば「将来の夢」が手に入ります。
 「倹約」を、「貧乏臭くて惨め」と考えるか、「代りに夢を買える」と考えるか、「考えかたの差」が、億万長者になる人となれない人の差かもしれません。

 ちなみに、私は、消費に心の満足を感じないのです。
 もちろん、美味しいものを食べたいとか、ふわふわした布団で眠りたいとか、そういう快楽欲求はあります。
 しかし、「衝動買いでストレス発散した」みたいな「消費そのもの」で満足を感じる人の気持ちが、今ひとつ理解できないのです。倹約を惨めだと考える人は、《消費中毒》にかかっているとしか、思えません。
 
 

 大半の億万長者は、将来まで視野に入れて物事を考える。節約の可能性があるいろいろな行動について、それを一生続けると損得はどうなるのか、と考える。こういう考え方が資産形成につながるのだが、それはどんなことにも倹約を心がける億万長者の一面に過ぎない。
 つまり、こういうことである。現在、アメリカでは食料品店で買い物をする人の三分の二以上が衝動買いをする。(略)
 億万長者はふつう、使用人に買い物に行ってもらうのだろうと思われがちだが、大多数の億万長者は自分で買い物に行く。
 では、スーパーでの最も賢い買い方とはどんな方法なのか?私が取材調査した、ある億万長者夫妻は理想的な方法をとっていた。よく行くスーパ−2店の店内見取図を作り、食料品の名前と場所を種類別に書いておく。この見取図を何枚も作り、それを使って毎週の買い物リストを作ったり、買い物計画を立てたりする。食料品を何か切らしたときは、見取図内のその食料品の名前を丸で囲む。(略)
 もう一つ重要な理由がある。
 子供や孫が買い物の一部始終をすべて見ていれば、物事がきちんと整理されている家庭とはどういうものか、いずれ理解するようになるからだ。ミリオネアたちが食料品を買うときにクーポンを使うのも、同じ理由だ。(略)
 子供たち自身がクーポンをそろえ、広告に載っているセール品をチェックして買い物リストを作ることもできるようになる。整理すること、計画を立てること、情報をきちんとまとめることを幼いうちから教えれば、それは必ずや将来大いに子供たち自身のためになるはずである。
 一代で財を築いた億万長者の大半は、きちんと計画を立てて考えをまとめておくことは経済的成功の非常に重要な要因だとしている。

 これは、説明の必要もないかと思いますが、
 「買い物」を、どのように意義づけて考えるか、「考えかたの差」が、億万長者になる人となれない人の差かもしれません。
 
 私は、昔は、その人の「能力の差」が、成功を決める、と考えていました。しかし、だんだんと「能力」以上に「考えかた」の差が、大きなウエイトを占めると思うように至っています。
 
 ここからは、どんどん《傲慢》なことを書きますので、気に障る人はこれ以上は読まないでください。
 
 現在、株式市場は低調であり、特に新興市場はひどい状態です。それを見ている多くのサラリーマンは、「ああ、株式市場は怖い怖い。貯金だ貯金だ。」と考えていることでしょう。彼らの「考えかた」は、私とは違います。私が彼らと違うのは「考えかたの差」だけです。しかし、この差は、後々、大きいと思っています。
 私は、今年の新興市場の暴落で、怖い目にあっています。ITバブル崩壊時は、もっと怖い目に遭いました。しかし、「のど元過ぎれば熱さを忘れる」がごとく、楽観に戻ってきています。もちろん、リスクへの備え(知識含む)が、あるからですが、しかし、もっとも大きいのは、「恐れ」に対する考えかたの違いだと思います。
 
 どのような統計を見ても、長期的には「株式投資」が有利なのは、絶対的事実なのです。それができないのは、「恐れ」に縛られているからです。この「恐れ」も、先ほどの「消費中毒」も、つまり「心の健康」に行き着きます。
 
 山本潤氏の「投資家から『自立する』投資家へ」の中から引用します。
 

 さて、蔭山さんや斎藤さんが主張するように、「基本的な生活習慣がしっかりしていると学力が伸びる」としましょう。それは何を暗示していると思いますか。
 私がいいたいのは「きっちりと生活している人は運用だって上手なはずだ」ということです。(P258)

 
 (私の思考回路的には)共通するものがあると思います。
 
 

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