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2006.06.01

損切り

 柔道上達の第一歩が「受け身」から始まるように、株投資で最初に覚えなければならないのが、「上手な負け方」、つまり、損切りです。
 業績が悪化するとき、景気が降下するとき、市場は早めに反応します。もし、私たちの判断よりも、市場の判断が正しかったとき、株価は、急降下し、大きな損害を受けます。ですから、損切りは、前もって定めた基準に従い、機械的に実行しなければなりません。自動的に。
 ただし、それは、中短期投資の場合にです。
 バフェット語録に、《損切り》という言葉がないように、ゴリラ企業の長期投資には損切りはありません。バフェットは、「10年持てない株は、10分も持つな」、また、「一生のうちに株を買うのは20回まで」と書いています。

 これこそが、長期投資と中短期投資の、大きな違いです。
 もちろん、長期投資でも、売ることはあります。しかし、それは、リバランスとか過熱調整の場合です。リスク回避ではありません。

 モンキー企業は、業績の悪化から、あれよあれよと、衰退することがあります。
 ゴリラ企業と、モンキー企業の違い、長期投資と中短期投資の区別がつかなければ、悲惨な結末を迎えます。

 私は、短期投資も、中期投資も否定するつもりはありません。どちらが、パフォーマンスが良いかということも、個人の適性や能力もあるでしょうし。おそらく、本当に技術と時間が十分にあれば、短期や中期のほうがパフォーマンスが上がるでしょう、リスクとともに。
 ただ、「バフェット流長期投資」を標榜する人たちが、また、ピーターリンチの著書を推奨する人たちが、損切りや、年に数回以上の頻繁売買を繰り返しているのを読むと、区別がついていないと感じるのです。
 
 

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